3Dプリンターの最新技術とリモートワークの可能性

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あらすじ

先日、筆者の学生時代の友人と久しぶりに会う機会がありお互いに今取り組んでいることや興味のあることについて色々と話をしました。

その友人は過去に日本初のベルトコンベア式3Dプリンターの開発/販売を行っており、その後継である2023年07月06日に発表した新型機種『LeeePRO Mk-Ⅰ』から見えてきたリモートワークの可能性、今回はそんなお話。

『LeeePRO Mk-Ⅰ』

『LeeePRO Mk-Ⅰ』は合同会社BirthT(バースト)が開発/販売する日本製工業グレードの3Dプリンターです。

工業グレードコンベア式3Dプリンター「LeeePRO Mk-Ⅰ」出典:BirthT メンバー 見通し甘太郎 X(旧Twitter)より

通常の3Dプリンタと異なりベルトコンベアを搭載しています。

なぜベルトコンベア?と思うかも知れません、この機構には以下のメリットがあります。

ベルトコンベア機構によるメリット

無制限の長辺印刷

印刷面にベルトコンベアを採用しているため、従来の3Dプリンターとは異なり長辺の大きさの出力制限がありません。

そのため、大きなオブジェクトを印刷を一度に行うことを可能とし、通常の3Dプリンターで印刷を行う場合にはモデリングの際にパーツサイズを小さく分割といった手間の削減、これにより必然的に継ぎ目がなくなるため製品デザインやプロトタイピングの分野で大きなメリットをもたらします。

連続稼働


従来の3Dプリンターでは造形物が出力されたら人間の手で出力されたものを移動する必要があったため、生産プロセスに中断が生じていました。

しかし、ベルトコンベアよって印刷物がスライドしてゆくことで連続稼働が可能なため、オートメーション化された生産を実現します。

複数データのストックも可能なため特定の部品のみの連続印刷のみならず、製品を構成する部品一式といった生産も可能です。

自動剥がし機能


大田区の町工場で製造される独自の技術を採用した構成する金属ベルト(特許を取得しているそうです)により、造形物を剥がす手間がなくなります。

従来の3Dプリンターでは出力物を手作業で剥がすという作業が必要でしたがこれが不要になり、労力を節約をし生産効率を向上させます。

リモート生産


オンラインでのデータ送受信および本体操作が可能なため、連続稼働が可能な特徴と合わせてリモートでの生産が可能になります。

センサーによって異常発生時には強制終了し、自動送り出しにより剝離後造形の再スタートをする機能も搭載とのこと。

これは、3Dプリンターを使用してのプロトタイピングや製品の生産をする企業にとって、地理的な制約を克服し働き方の柔軟性を向上させます。

実際の映像

ここまで読んで見てもピンとこない人もいるかも知れませんので、Birth社公式Xの実際の映像を見ていただければと思います。

まとめ


リモートワークやワーケーションがますます注目される中、『LeeePRO Mk-Ⅰ』のような機械の登場は情報通信業にとどまらず製造業のリモート化が近い未来に訪れる兆候かもしれません。

一家に1台欲しいですね(工業グレードなので250万円)。
※ コンシューマ向け廉価グレードも鋭意開発中とのこと。

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この記事を書いた人

趣味 : 色々
得意 : ものづくり
一言 : パソコン&旅行初心者です。

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